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現像液比較テスト、雑感 #teamfilm

4種類の現像液を比較した。
使用したのはD76,D76b,D76BB,D23である。

D76は標準現像液として用い、これで現像したネガを基準に比較をした。
残りの3種類の現像液は軟調現像用であり、そのようなネガを得る事を目的に用いた。

テストの結果、軟調の度合いが最も高いのはD76BBであるという結果を得た。
3段くらいアンダーで露出したような絵の暗さだが、アンダーなネガは求めてない。
標準現像時間でそのネガになるので、次は現像時間の延長でコントラストの変化がどのようになるのかを実験しよう。
低コントラストを保ったまま、明るくなってくれると良いのだが。

標準D76で減感すれば良いんじゃないか、と突っ込まれそうだがそれは違う。
液温を18℃まで下げないと現像時間が5分以下になり、現像ムラがでてしまう。
現像時間を長くする事で、現像ムラや誤差の影響を最小限にする事ができる。
また、標準D76でコントラストを下げる場合、露出を一段上げて撮影せよとコダックの説明書に書いている。
大判=絞って撮る=SSが長くなる=ぶれる。
宿命に立ち向かうには、軟調用の現像液が必要なのだ。
D76BBを使う事で1段、ISO400のフィルムを使う事で2段、合わせて3段分のSSを確保できる。

D76b、D23は標準D76と比較すると確かに柔らかいが、心持ち軟調という程度だ。
スキャン後のヒストグラムを比較すれば、シャドウが標準に比べて暗いのが分かる。
D76bは却下だ。これに際立ったん軟調効果はない。
D23も同様なのだが、D23は単薬現像液で処方の変更とネガの仕上がりの因果関係を掴みやすい。
そういう意味ではD23のテストを続けたい。

D76BBの処方は緩衝型といって安定度が高いのである。
DRの高い軟調のネガを作り出すという目的があるので、これを優先させよう。
時間は有限だ。

次は4枚撮影して、D76、D76BBの標準現像時間、CI20%、CI40%の現像時間でネガを比較しよう。

by jiji008 | 2012-01-11 02:06