Lightroomプラグイン完成 #film #photo #camera

前に Adobe Photoshop LightRoom のフィルム情報を管理するためのプラグインを作ると公言した。
実はとっくに出来ていたのだが、アップロードできる手軽でデザイン的にもクールなサーバが見つからず、自分で立てる気もなく延ばし延ばしになっていた。

今回ふと使ってみたGoogleのサイト作成サービスが使いやすかったので、そこに公開することにした。

「PhotographRaw」プラグインダウンロードサイト

フィルムやレンズの情報、露出情報、現像情報、スキャン情報などをLRで管理できる。
手で入力しなければいけないが、こういった情報を活用すれば上達の近道になることは間違いない。
その利益のほうが大きいと確信している。

独自の付加情報を加えるためのXMPという領域にデータを書き込み、誤ってデジカメ画像やExif情報を破壊することはない。
Adobe Photoshop LightRoomのメタデータの操作に慣れていれば、特に難しいことはないだろう。
ぜひ試しに使っていただきたい。
役に立たないと思ったらAdobe Photoshop LightRoomの「プラグインマネージャー」か削除できる。
この場合も、既存の画像データに悪影響をおよぼすことはない。

作品はこちら→ Flickr
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by jiji008 | 2012-04-17 01:43 | 撮影技術

和紙のプロファイル作成。#film #photo #camera

和紙を使って印刷をしようと、少しずつ買ってはプリンタープロファイルを作成している。
プリンター、インク、紙によって発色が異なるため、デジタルの数値をそのまま出力しても元データと異なる色調の写真が印刷される。「色かぶり」が最も有名な現象だろう。
それを補正するためのデータがプリンタープロファイルだ。紙とインクも大きな役割を果たすが、ペーパープロファイルとかインクプロファイルとは言わない。

補正するといっても、キャリブレーションされたモニタと全く同じ色見の写真が印刷されるわけではない。
プリンタープロファイルは、その紙とインクに最良の性能を発揮させる為の補正データなのだ。

Adobe Lightroom4では「ソフト校正」という機能が追加され、プリンタの出力をモニター上に再現する事ができるようになった。この機能を使えば、無駄なプリントを減らすことが出来る。
同様のことが、Photoshopのプロファイル変換や印刷設定を用いて行うことが出来る。

下記は「白峰」という紙に印刷したプロファイル作成用のチャートだ。なんだか、葡萄か横綱のような名前だが、素性はよくわからない。お店にあった最も白い紙を選んだ。以前買った美濃紙や純楮紙と比較すると、より厚みがあって表面が均一な質感を持っている。
f0145627_190221.jpg


訂正:白峰は「しらみね」と読む。従って葡萄や横綱とは関係がないのだった。
不明を恥じる次第である。
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by jiji008 | 2012-04-07 19:03 | 印刷技術

長時間露光。#film #photo #camera

ここ最近は東京ゲートブリッジ(TGB)の若洲にて撮影している。
週末に行くとTGBの歩道へ上がるためのエレベーターに人々が列をなしている。
それを尻目に写真撮影を行う。長時間露光の実験だ。

海の写真が撮りたくてそこに行っている。
先週はND400のフィルターを着けて10分露光に挑戦した。
これだけの長時間露出するとブレる。ーー当たり前か。

光量が絶対的に足りていない部分は潰れに近いアンダーで写り、足りている部分は露出時間に応じたネガの仕上がりになる。10分の露光では、海面は完全に滑らかなグレーに写る。スキャンの露出を持ち上げれば、アンダーの部分が詳細に情報を記録しているのが分る。ーーHDR合成すれば、不思議な写真に仕上げることができる。

8秒では若干海面の波の模様がネガに残るが、それが波だったとは判別できない。
1/4秒では、明らかに波と分かるその形がネガに記録される。

長時間露光をしようと思った理由は次の通りだ。
撮影対象は大きく分けて静物と動物がある。多くの場合は、どちらかにターゲットを絞って撮影する。
時の流れによらずそこにあり続けるものと時と共に変わりゆくもの、これらを同時に写真に収めたいと思った。

ーー過ぎ去る人影、風に揺らぐ樹の枝、散りゆく花、堅牢な建築物、悠久よりある続ける空。
形式と論理ではなくて人間の時間の尺度で物事を捉え、これらの移ろいゆく姿、または不変とも思える姿をネガに灼きつけて、この世の事物の存在の意味を表現する、それが目的だ。

作品はこちら→ Flickr
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by jiji008 | 2012-04-04 21:17 | 雑文

「はじまりの記憶」 #film #photo #camera

杉本博司氏を取材したドキュメンタリー映画「はじまりの記憶」を見に行った。
初日の3.31は、杉本氏と監督の中村祐子氏のトークショーが催さることもあって立ち見が出るほどの盛況だった。

公式サイト

杉本氏の作品がスクリーンいっぱい現れるカットは圧巻だ。
放電場のネガがちらりと映ってるシーンもあり、ニヤニヤせずにはいられなかった。
放電場のネガはほとんどがスヌケで、透明なフィルムに浮かぶ放電の痕跡も面白い。

氏の作品を知ったのはここ1年くらいなのだが、なぜこうも共感を覚えるのか。
それまで現代アートに触れたことなど殆ど無かったのに、心ひかれるのが不思議だ。
知らなかっただけで、同じ感覚を抱いていたということだろうか。

杉本氏と私の感覚が同じかどうかはわからない。
しかし、現代社会に生まれた者が共通に持つ感覚、否が応にも味わわされる感情がそこに潜んでいると信じたい。
だとすれば、これは現代社会の救いの一つだ。
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by jiji008 | 2012-04-01 02:18 | 写真論