デジタルスキャン+HDR #4x5 #teamfilm

巷ではHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)が流行している。
露出の異なるデジタル画像を合成してひとつの画像に加工する処理のことだ。
DRが狭いというデジカメの弱点を補う目的で使用されている。

この技術をフィルムスキャンにも活かせないかと思い実験してみた。
2011年11月現在、家電量販店などで購入できるスキャナの中で、最も性能が良いのがエプソンのGT-X970である。
このスキャナの最大DRは4.0と仕様書に記載されている。
EVにして約13段のDRを誇る。

とはいえ、DR4.0はあくまで工業製品としての計測値であって、実際には常にネガの細部を再現できるわけではない。
特定の明るさを狙ってスキャンすれば、その領域からは微妙な風合いを読み取れる。
しかし多くの場合、全体のバランスが取れなくなる。

逆に言えば、明るさを幾つかに訳てその領域毎に異なる露出でスキャンし、それらを適切に合成できれば、細部と全体のバランスを保ったデジタルデータになるのではないか、というのがフィルムスキャンとHDRを組み合わるという発想の原点だ。

試してみた結果は良好とはいえないが、複数回のスキャンから合成した写真の方が細部に優れているのは明らかだ。
合成した画像はコントラストが上がってしまい(ある意味それがHDRの目的なのだが)、好みの感じには調整できなかった。
パラメータの追い込みでコントラスト調整しうるものなのか分からない。
コントラストが上がってしまうのはガンマ調整で何とかならんかな、などと訝っている。

一度のスキャンにより得た画像を拡大。
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こちらは、複数回スキャンした画像を合成したものを拡大。
f0145627_21133198.jpg


作品はこちら→ Frickr
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by jiji008 | 2011-11-24 21:18