スキャン+#HDR 実験。 #teamfilm

フィルム階調のデジタル復元を目論む悪の組織「モノクロ団」による実験日記。

今日も一枚のフィルムを、露出を変えてスキャンした画像をHDR合成して階調復元の実現を目指して実験。
前回の実験の感触を踏まえて、オーバー露出と標準露出でスキャンした画像の合成を試みた。
結果は良好だ。美的な感覚という意味で成功したかは分からない。
しかしそれは問題ではなく、フィルムの階調復元が実現可能な事を示すのが目的なのだ。

早速、結果を記そう。
まずは、画像から。

標準スキャンによる画像。
f0145627_19584845.jpg


HDR合成画像。
f0145627_205529.jpg


2つの画像を比較すれば、木の幹の描写がHDR合成画像の方が詳細なのが見て取れる。
標準スキャンでは単一の黒に見えるが、HDR合成画像では幹の凸凹や節が再現されている。
次にヒストグラムを挙げる。

標準スキャンのヒストグラム。
f0145627_19593924.png

HDR合成画像のヒストグラム。
f0145627_19595018.png

ヒストグラムを比較すれば明らかなように暗部、明部のピークを表す山の横幅がHDR合成画像の方が広く滑らかである。
これはつまりHDR合成画像の方はそれぞれのピークで豊かな階調を持つ事を意味する。

つまり写真の見た目でも、ヒストグラムの比較という画一的なデータの比較でもHDR合成の方が階調に優れている。

では、どのような設定でスキャンすれば良いのか? これについて定まった見解はない。
これまでの実験で、HDR合成に用いる各画像の露出が極端であればある程、HDR合成画像は不自然なものになるという、
考えてみれば極当たり前の評価指標を得られたにすぎない。
もっと有用な指標を得る事は今後の課題である。

標準スキャン、HDR合成画像ともにAdobeLightRoomによるデジタル調整を加えている事を付言しておく。

モノクロ団 研究員X
[PR]

by jiji008 | 2011-12-14 20:10