2011年 11月 09日 ( 1 )

スキャン #4x5 #teamfilm

週末に撮影、現像した写真をスキャンした。
フィルムの撮影や現像、プリントで調整が利くように、スキャナでも各種パラメータの調整が可能である。
フィルムをデジタルプリンタで出力するプロセスは、撮影、現像、スキャン、プリント(=デジタル現像)の4つの作業からなり各フェーズで階調、コントラスト、明るさ等を調整する事ができる。
出鱈目にやると調整の効果をトレースできなくなるのは目に見えている。
トレースできなければ、改善できない。

銀塩のプロセスでは、アンセル・アダムズの有名な「ゾーンシステム」というパラメータの調整方法がある。
パラメータとは撮影ではシャッタースピード、絞り、フィルム感度であり、現像では現像液の濃度や時間、処方、プリントでは現像のパラメータに加えて印画紙の種類を意味する。
これのシステムは、写真の最終成果である印画紙をターゲットにして撮影、フィルム、プリントの輝度を制御する為のシステムだ。
このシステムのポイントは、印画紙をターゲットにすることである。
そうする事で無限に存在する撮影、現像、プリントの各フェーズで調整可能なパラメータの値に、指針を与えているのだ。
こうする事によって、事前に撮影の詳細を決定する事ができるし、また印画紙へのプリントに満足できない時も、撮影データと現像データ、フィルム、印画紙を比較、検証する事によって、次回以降の撮影での改善が可能になる。

フィルムに撮影した写真をデジタルプリンタで出力するという撮影プロセスを経るときのパラメータ調整も、実績と伝統ある「ゾーンシステム」の考え方に従うべきであろう。
つまりは、デジタルプリンタの出力をターゲットにして撮影、フィルム現像、スキャン、デジタル現像、プリントを行なうべきなのだ。

アンセル・アダムズ自身によるゾーンシステムの説明: "The Negative"

作品はこちら→ Frickr
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by jiji008 | 2011-11-09 17:00